照明計画は新築で最も後悔しやすい
間取りや内装の色決めに比べて、照明計画は打ち合わせの終盤にまとめて決めてしまうことが多く、優先順位が下がりがちです。しかし、完成後に住み始めてから「思っていたより暗い」「まぶしくて落ち着かない」といった不満が噴出しやすいのも、この照明の分野なのです。
その理由は、図面や照度計算の数値だけでは、実際の空間で光がどのように広がり、どんな陰影を生むのかを施主がイメージしづらいためです。数値上は十分な明るさでも、家具の配置や生活シーンとの相性を考慮しなければ、快適な住環境にはつながりません。だからこそ、着工前の設計段階で失敗パターンを把握し、対策しておくことが重要になります。
よくある失敗パターンと解決策
ここでは、照明計画で実際によく起こる失敗パターンを、発生する問題点とあわせて整理し、専門家の視点からの解決策を一覧にまとめました。ご自宅の計画と照らし合わせながら確認してみてください。
| よくある失敗パターン | 発生する問題点 | 専門家による解決策 |
|---|---|---|
| ダウンライトの過剰な設置 | とりあえず多めに設置した結果、天井に器具が並び美観を損ね、光の多重影で空間が落ち着かない | 必要な場所に適切な配光角度の器具を配置。ベース照明とタスク照明を分離し天井デザインを意識する |
| 光源の直接視認(グレア) | ベッドで寝転ぶと光源が直接目に入り、消灯後も交感神経が刺激され寝つけない | 寝室に調光機能のある器具や壁スイッチを採用。スタンドライトで直接光を避ける |
| 色温度の不統一 | ライト色を確認せずまとまりのない雰囲気に。シーンに合わせた演出ができない | 用途に応じて色温度(電球色・温白色・昼白色)を統一、または調色機能を採用 |
| 窓による間接照明の効果減衰 | 光を反射させるべき壁が窓ガラスで、光が透過・乱反射してしまう | 周囲の壁や天井をシンプルにし、窓や家具を設置しないよう建築設計段階で調整 |
| センサーライトの誤作動 | センサーライトがしょっちゅう誤作動する | 動線分析を徹底し感知エリアを細かく設定できる高機能センサーを採用 |
照明器具はインテリアとの相性で選ぶ
照明器具のデザインは、インテリアデザインに大きく影響します。ペンダントライトやライティングダクトに取り付ける器具は、その色や形状によって空間全体のテイストを決定づける存在です。
明るさや配光といった諸条件をクリアした上で、器具本体のデザイン選びを楽しむとよいでしょう。機能面の要件を満たしながら、住まいの雰囲気に合った一台を選ぶことが、後悔のない照明計画へとつながります。
I'll Visionは電気工事に加え、建築・タイル/ブロック工事も手がけているため、照明と空間デザインを融合したトータルな提案が可能です。新築やリフォームの照明計画でお悩みの際は、I'll Visionの照明・LED工事やお問い合わせまでお気軽にご相談ください。